関節リウマチは自己免疫疾患といわれる疾患の一つです。自己免疫疾患とは、何らかの原因で体の免疫システムに異常が起こり、本来、細菌やウイルスなどの病原体(異物)に働く物質(サイトカイン等)が、自分の体の組織を攻撃(自己免疫反応)してしまうことで起こる疾患のことをいいます。
関節リウマチでは、その攻撃対象が関節の滑膜で、関節が腫れたり痛みがでたり、最終的には関節が破壊されてしまいます。
TNFα(ティー・エヌ・エフ・アルファ)は関節リウマチの炎症に関わる主要なサイトカインのひとつであり、過剰に産生されたTNFαが関節の炎症や関節破壊の原因となります。
TNFαは生体で重要なはたらきを持つ物質である一方、大量につくられ過ぎると生体に悪さをする、二面性を持った物質なのです。