関節リウマチに合併する疾患の中には、関節リウマチが原因となって引き起こす場合と、関節リウマチとは無関係に発症する場合があります。
治療が長期にわたることが多い関節リウマチにとっては、どちらについても日ごろから注意し、早い時期から対処していくことが大切です。
このコンテンツでは、関節リウマチの合併症や 関連の深い病気、及びそれらの状態について、シリーズでわかりやすく紹介、解説していきます。より良い日常生活を、より長く続けられるよう、患者さんだけでなくご家族や周囲の方も、関節リウマチと合併症について理解を深めましょう!
みなさんは腎臓がどんな働きをしているかご存じですか?腎臓は身体の老廃物をろ過して、尿として体の外に出す働きを持っています。腎臓の働きは、年齢、生活習慣病や関節リウマチの合併症などの影響により低下することがあります。一度悪くなると元に戻すことが難しいため、早期から生活改善や治療によって悪くならないようにすることが大切です。今回は腎臓の働き、機能が低下したときの自覚症状、機能を低下させないために重要なこと、などをご紹介します。
監修:
虎の門病院 腎センター内科・リウマチ膠原病内科 部長
乳原 善文 先生
関節リウマチの治療をされている方は免疫力が低下しやすく、鼻、のど、気管支や肺などの呼吸器の感染症にかかりやすくなります。自覚症状として咳や痰、発熱などの風邪のような症状がありますが、高齢の方では食欲不振、何となく元気がないなど、はっきりとした自覚症状が出にくく、発見が遅れてしまうこともあります。こちらでは起こりやすい感染症やその予防についてご紹介します。
監修:
東北文化学園大学 医療福祉学部 抗感染症薬開発研究部門 特任教授
渡辺 彰 先生
2020年には65歳以上の5~6人に1人がかかるといわれている認知症は、実はとても身近な疾患です。認知症の症状は、記憶や言葉や思考などの認知機能が低下して日常生活に影響するだけでなく、暴力や不安など行動的・心理的症状を引き起こすこともあります。また、お薬の管理や病院への受診など、病気の治療にも影響してきます。
こちらでは、認知症の状態、関節リウマチとの関係や治療に与える影響、認知症の予防や普段から気をつけたいこと、などをわかりやすく解説していきます。
監修:
京都大学大学院医学研究科 人間健康科学系専攻 地域保健看護学講座 教授
木下 彩栄 先生